エンジン不調で入庫です。症状的にはイグニッションコイルがダメっぽいですが、少し様子がちがいます。
他のイグニッションコイルと交換しても改善しない為 プラグを交換しようと外しますと、ガイシが無くなってます!!祈りながらプラグ交換して始動しますが 変わらず・・・。
コンプレッションを測定しますと No1とNo4が 圧縮ゼロです。大至急 ヘッドを降ろす事に。。。
上の写真は 通常のピストンです。が。。。
No1とNo4は 上の写真のようになってました(汗)。もうダメです。バルブ側は、、
こんな状態でした。バルブシートがエグれてしまってます。
普通は上の写真のように バルブがピタっと閉じてますが、
エグれた部分にバルブが当り閉じない状況です。これでは圧縮はゼロです。
イグニッションコイルやデストリビューター等の不具合で失火した状態で走行を続けますと今回のように 取り返しのつかない事になります。チェックランプの点灯や不調がある場合は あたりまえですが、早めの対応が良いです。
90年代のボルボは シフトレバーが砕ける事があります。今回は940なのでシフトレバーにオーバードライブスイッチがある為、引っこ抜いて 刺す。だけではありません。
作業はシフトレバーハウジングごと外す必要があります。室内側からとミッション側からと上下攻めです。
ごっそり外したら、さらに分解です。オーバードライブスイッチの配線がシフトレバーの中を通す為、めんどくさいのです。
さらに、そのスイッチの配線だけをカプラーから抜きます。これで やっと引っこ抜けます。
それで、上のような状態になります。
左が新品、右が砕けたレバーです。レバーの左上が欠けてます。
組み付け後、シフトゲートの照明の確認とオーバードライブスイッチの作動を確認して完了です。
電球を交換したけど ストップランプが点灯しないとの事で御入庫です。
285には多くある不具合で、バルブソケットの不良です。
スピーカーグリルを外しスピーカーを外すと バルブソケットが外せます。ウインカー、ストップ、スモール、すべてが非常に外しづらく 取り付けにくいです。
右がダメなバルブソケットです、接触不良の為に焼損してます。ひどい場合、ランプボディーも溶けてしまいます。
その場合はソケットを新品にしても取り付けできないので、ランプボディーも交換です。
今回はランプボディーは大丈夫でした。
点灯確認をして完了です。
以前にボルボ以外の整備や中古車を御紹介しましたが、今回EVの御注文を頂きました。
電気自動車は低電圧講習以来なので 取説を読みながら操作から勉強です。
でも、エンジンがモーターになっただけなので、その他は今までと一緒です。
ボンネットの下にはモーターとインバーターがあります。
整備内容はガソリン車より少ないです。オイル、ベルト、エアクリーナー、プラグ等
無いからです。
車検の為に運転しましたが、「速いっ」そして「スムーズ」です。本当に充電の問題さえ
解消すれば「欲しい。。。」って思いました。できれば テスラ が欲しいです。
エアコンが効かずで御入庫です。点検しますと、コンデンサーからガス漏れです。
コンデンサーの交換には、ラジエターとインタークーラーを一緒に外す必要があります。写真の様に前部分がスカスカになります。下からゴッソリ抜きます。
右が漏れてるコンデンサーです。ピンホールが3ヶ所あるらしく、漏れたガスのシミが横長につながってます。左が社外の新品です。ブラックにコーティングされてます。
こんな感じでラジエターとインタークーラーをドッキングさせます。この後 バンパーの下から丸ごと取り付けます。重さで、少し腕がプルプルします。
組み付け後 真空引きをしてエアコンガスを充填します。同時にLLCのエア抜き作業もして、完了です。
アイドリングでエンジンから「ギコギコ」音がします。 診断しますとオルタネーターのワンウェイクラッチの異音です。リビルト品と交換する事にしました。
オルタネーターを交換するには パワステポンプを外し、コンプレッサーと共締めの為、コンプレッサーを ずらす必要があります。
右が古いオルタネーターです。37万km走行です。。。良く、働いてくれました。10万km以内で壊れるオルタネーターが多い中 奇跡的な走行距離です。
ドライブベルトテンショナーのプーリーも一緒に交換しました。手で回すと「ザー」と音がしてました。
あとは復元です。
交換後、念の為 充電量と放電電流の点検をして完了です。
前回 V70Rのダッシュボードの修理以降 作業依頼が増えた ダッシュボードの「バキッ!」音です。
今回は 850です。原因は同じなのでダッシュボードを分解します。
このような感じです。インダッシュナビが付いていたので配線が多いです。
左の写真は修理前です。固定する部分が完全に割れてます。右は それらを修正及び補強した所です。
今回の作業過程で エアバックとホーンのコンタクトリールが劣化で 崩れてましたので中古と交換です。
左が崩れたコンタクトリールです。固定する部分が欠落しコードも飛び出しています。
欠落した部分はコラムシャフトに残ってます。20年も経過しましたので仕方ないです。
このままですと、SRSランプが点灯したり ウインカーが戻らない時があったりします。
ダッシュボードを組み付けて、各スイッチ類の作動確認とナビゲーションの設定をして完了です。
エアコンの効きが悪く、左の吹出し口は特にぬるいと言う事で御入庫です。
エアコンガス圧を測定しますと、完全にガスが不足しています。
点検しますとコンデンサーからガス漏れしており 交換になりました。
まずは、バンパーと左ヘッドライトを外します。
コンデンサーの漏れている部分です。左は目視でも判るほどです。念の為、ブラックライトを当てると黄色く光っています。(右の写真)
今回は社外品のコンデンサーを使用しました。
新品のコンデンサーを取り付けます。
その後 エアコンサイクルを真空引きして ガスを充填ます。
バンパーとヘッドライトを戻して完了です。
よく冷えるようになりました。
エンジンオイル漏れです。A/Tとエンジンの境目から漏れてますので、クランクシャフトシールを交換します。
その為に、A/Tを外します。
まずは、A/Tの上側を分解してネジを外していきます。この後メンバーを外すのでハンガーをセットします。
メンバーを外した後、ドライブシャフト等を外して、A/Tを降ろします。
ドライブプレートを外すと オイルシールから漏れているのが良くわかります。
この後オイルシールを交換して復元します。
V70の2003yモデルのヒーターコアの交換です。前モデルのV70と違いダッシュボード分解です。
オーディオやメーター、センターコンソール等 どんどん外していきます。
ダッシュボードを外すとヒーターコアが見えてきます。
漏れたLLCが緑の固まりになってます。ここのOリングだけで済む場合もあります。
新しいヒーターコアと交換してダッシュボードを復元します。
その後、助手席のカーペットやマットにもれたLLCを掃除して完了です。