V70の2005y~2007yは エンジンのブローバイホースがプラスチックです。10年が経過し熱による劣化で破損します。
エンジンからオイルの焼けた臭いは これが原因です。
交換するにはインテークマニホールドの脱着が必要です。インジェクターなどを順番に外していきます。
新しいホースはゴム製に変わっています。一緒にオイルトラップも交換します。
インマニのガスケットを新品にして復元します。
カバー類を付ける前にエンジンを始動して ガソリン漏れやブローバイ漏れの確認をして完了です。
エンジンオイルが減ると言う事で 御入庫です。
点検しますとカムシャフトのリヤオイルシールから漏れているようです。
点検の為に分解します。トルクアームブッシュと そのステーを外し カムシャフトセンサーを外さないといけません。
カムシャフトセンサーを外すと オイルが漏れていました。オイルシールは硬化しており外す時も「ポロッ」と取れてしまいました。ひどい車両の場合は 走行中に抜け落ちてしまい突然オイルランプが点灯して エンジンオイルがエキマニに垂れて白煙を出します。
オイルシール交換後、エンジンルームと下回りをスチーム洗浄して 試運転をして漏れの確認をして終了です。
エンジン不調で入庫です。症状的にはイグニッションコイルがダメっぽいですが、少し様子がちがいます。
他のイグニッションコイルと交換しても改善しない為 プラグを交換しようと外しますと、ガイシが無くなってます!!祈りながらプラグ交換して始動しますが 変わらず・・・。
コンプレッションを測定しますと No1とNo4が 圧縮ゼロです。大至急 ヘッドを降ろす事に。。。
上の写真は 通常のピストンです。が。。。
No1とNo4は 上の写真のようになってました(汗)。もうダメです。バルブ側は、、
こんな状態でした。バルブシートがエグれてしまってます。
普通は上の写真のように バルブがピタっと閉じてますが、
エグれた部分にバルブが当り閉じない状況です。これでは圧縮はゼロです。
イグニッションコイルやデストリビューター等の不具合で失火した状態で走行を続けますと今回のように 取り返しのつかない事になります。チェックランプの点灯や不調がある場合は あたりまえですが、早めの対応が良いです。
電球を交換したけど ストップランプが点灯しないとの事で御入庫です。
285には多くある不具合で、バルブソケットの不良です。
スピーカーグリルを外しスピーカーを外すと バルブソケットが外せます。ウインカー、ストップ、スモール、すべてが非常に外しづらく 取り付けにくいです。
右がダメなバルブソケットです、接触不良の為に焼損してます。ひどい場合、ランプボディーも溶けてしまいます。
その場合はソケットを新品にしても取り付けできないので、ランプボディーも交換です。
今回はランプボディーは大丈夫でした。
点灯確認をして完了です。
エアコンが効かずで御入庫です。点検しますと、コンデンサーからガス漏れです。
コンデンサーの交換には、ラジエターとインタークーラーを一緒に外す必要があります。写真の様に前部分がスカスカになります。下からゴッソリ抜きます。
右が漏れてるコンデンサーです。ピンホールが3ヶ所あるらしく、漏れたガスのシミが横長につながってます。左が社外の新品です。ブラックにコーティングされてます。
こんな感じでラジエターとインタークーラーをドッキングさせます。この後 バンパーの下から丸ごと取り付けます。重さで、少し腕がプルプルします。
組み付け後 真空引きをしてエアコンガスを充填します。同時にLLCのエア抜き作業もして、完了です。
アイドリングでエンジンから「ギコギコ」音がします。 診断しますとオルタネーターのワンウェイクラッチの異音です。リビルト品と交換する事にしました。
オルタネーターを交換するには パワステポンプを外し、コンプレッサーと共締めの為、コンプレッサーを ずらす必要があります。
右が古いオルタネーターです。37万km走行です。。。良く、働いてくれました。10万km以内で壊れるオルタネーターが多い中 奇跡的な走行距離です。
ドライブベルトテンショナーのプーリーも一緒に交換しました。手で回すと「ザー」と音がしてました。
あとは復元です。
交換後、念の為 充電量と放電電流の点検をして完了です。
エアコンの効きが悪く、左の吹出し口は特にぬるいと言う事で御入庫です。
エアコンガス圧を測定しますと、完全にガスが不足しています。
点検しますとコンデンサーからガス漏れしており 交換になりました。
まずは、バンパーと左ヘッドライトを外します。
コンデンサーの漏れている部分です。左は目視でも判るほどです。念の為、ブラックライトを当てると黄色く光っています。(右の写真)
今回は社外品のコンデンサーを使用しました。
新品のコンデンサーを取り付けます。
その後 エアコンサイクルを真空引きして ガスを充填ます。
バンパーとヘッドライトを戻して完了です。
よく冷えるようになりました。
V70の2003yモデルのヒーターコアの交換です。前モデルのV70と違いダッシュボード分解です。
オーディオやメーター、センターコンソール等 どんどん外していきます。
ダッシュボードを外すとヒーターコアが見えてきます。
漏れたLLCが緑の固まりになってます。ここのOリングだけで済む場合もあります。
新しいヒーターコアと交換してダッシュボードを復元します。
その後、助手席のカーペットやマットにもれたLLCを掃除して完了です。
走行中に 「ゴトゴト凄い音がします!」と御入庫です。試運転しますと、「よく ここまで自走してきましたね」と思う位の轟音です。
原因はアングルギヤ(センターデフとか、トランスファとも言う)の内部です。
分解しますと プロペラシャフトが接続するフランジのベアリングです。
ベアリングがデコボコになってます。
相手のベアリングレースも傷だらけです。
今回は この中古と交換します。交換後 静かな走行に戻りました。しかし新品はA/Tのリビルトより高額なんて。。。
お客様から 電話です。「ラジエターのホースが抜けている」。
285ではラジエターのネック折れは まだ未経験でしたので とりあえずレッカーしました。
左が折れた ホースの差込口です。右が新品です。
社外のラジエターで交換作業です。ターボ車なのでインタークーラーと同時に脱着します。
装着後 電動ファンなどを復元していきます。
エキスパンションタンクも ヤバイ状態だったので交換しました。