ボルボ940 クラッチO/H
940のクラッチO/Hです。940のクラッチは 初めてです。
ミッションの脱着は A/Tより簡単です。外しついでに クランクリヤシールも交換しました。
その後 フライホイールの表面をペーパーでキレイにして新しいクラッチを組みます。
ミッション側はレリーズベアリングを交換します。メンドラにグリスを塗ります。
新品と古品の レリーズベアリングです。
組込み後、試運転します。ペダルが軽くなりギヤも スムーズに入ります。
940のクラッチO/Hです。940のクラッチは 初めてです。
ミッションの脱着は A/Tより簡単です。外しついでに クランクリヤシールも交換しました。
その後 フライホイールの表面をペーパーでキレイにして新しいクラッチを組みます。
ミッション側はレリーズベアリングを交換します。メンドラにグリスを塗ります。
新品と古品の レリーズベアリングです。
組込み後、試運転します。ペダルが軽くなりギヤも スムーズに入ります。
エンジン始動と同時に「ギュイーン」と音が、と言う事で御入庫です。
原因はスターターの戻り不良で、エンジン始動してもスターターが戻らずに回っていました。
今回はリビルト品と交換です。
交換後、異音も無く スムーズに始動できるようになりました。
冷却水漏れで レッカー入庫です。
原因はヒーターバルブが 折れてました。
エンジンの後側なので 見ずらいのですが。。。
このような状態です。プラスチックのパイプが折れてます。
新品と交換します。ヒーターホースも新品に交換します。
交換後、冷却水のエア抜きをして、ヒーターバルブの作動確認をして完了です。
940のフロントショック交換です。フロントストラットは 最近は無い カートリッジ式で 脱着も ハブごとです。
こんな感じで ごっそり外します。キャリパーやローターを外してからでないと、重たくて腰を痛めます。
ショックだけを抜き取ります。
今回は ビルシュタインB4と交換です。今 一番売れてます。
付属のグランドパッキンも交換します。
組み込み後、ストラットを取り付けて シャシブラックで塗装します。乾いたらブレーキを組み込んで完了です。
今回は15万km走行の940です。近頃 90年代の車両は これくらいの距離が普通です。
新品と旧品で これだけ違います。酷い場合は中のシリコンが出てきてしまいます。
交換後の静かさは 以前とは比べ物になりません。
エンジンオイル漏れです。クランクプーリーの所から 垂れています。
タイミングベルトを外してクランクシャフト廻りを見てみます。
主原因はクランクシャフトのオイルシールみたいです。でも、ハウジングからも漏れが見えますので両方やります。
これが、分解した所です。オイルパンにガスケットのカスが入らないように慎重に剥がします。
ハウジングを清掃してオイルシールを交換します。
タイミングベルトとテンショナープーリーも新品にして組上げます。アイドリングしながらオイル漏れの点検をしつつ、アンダーカバーを付けて完了です。
アイドリングが2000rpm位あります。非常に危険です。
エンジンを停止すると再始動は かなり困難な状況です。ただ、朝一などの冷間時には一発始動です。
原因は水温センサーです。暖機時もエンジンが冷えているとコンピューターが勘違いして燃料噴射料を増大していたのです。再始動が困難なのはプラグがカブッテしまうからです。
シリンダーヘッドに付いてます。インマニの下側です。写真奥の白いカプラーがそれです。ちょっと交換しづらい。。。
今回はベルト切れで入庫です。
新しいベルトを張る訳ですが オルタネーターがガクガクしています。原因はマウントしているブッシュです。
オルタネーターを外して新旧のブッシュを比較します。
これは11万km走行の物です。
新しいブッシュに交換してベルト交換して完了です。
マスターバックに負圧を送るホースがエンジンルーム内の熱で劣化します。最悪は破断してブレーキが効かなくなることも・・・。
外してみますと ヒドイ事になっています。↓↓↓
ホース自体が硬くなり 枯れた枝のようになってます。
交換して 頼れる感じのホースになりました。
ちょうど この下近辺にターボがあります。遮熱板があるものの 熱の影響が大きいと思います。恐らく左ハンドル車は このような症状は無いでしょう。
運転席のパワーウインドーが閉まらなくなりました。原因はパワーウインドースイッチみたいです。
分解すると 接点が黒くコゲています。ここまで黒いと再生不可です。
940はスイッチがAssyではなく1個づつ交換できます。
新しい部品がくるまで リヤドアのスイッチで しのぎます。
940のマフラーは腐食しがちです。今回はリヤの部分を交換します。
こんな感じになってます。ここまでの状態だと修理は不可能です。
マフラーを新しくすると、リヤビューも良くなりますね。
先日 交換したタービンを分解してみました。
中央のオイルと冷却水が通る部分には、大量のスラッジが蓄積しています。いったい、どれほどオイル交換をしていなかったのか??
中央の穴に プロペラのシャフトが通ります。スラッジにより穴の周りがキズ付き広がっています。
エキゾースト側のペラにはオイルが付着し焼き付いた跡がみられます。これが白煙の原因です。
オイル交換は5000km毎にして エレメントはオイル交換2回に1回のペースで交換して下さい。
アイドリング中、白煙モクモクです。タービンの不良です。主にオイル管理の悪さが原因です。
タービンの脱着は やや大変です。エキゾーストのフロントパイプを外すのが若干大変です。
外見では特に不具合は無く オイル漏れも確認できません。
タービン内部のペラに指を入れて確認すると、シャフトにガタを感じます。恐らく オイルがシャフトの部分からエキゾースト側に流出して燃えているのでしょう。
対応としてはO/Hか交換ですが、今回は中古品と交換しました。
出先で走行中エンストしてしまい、レッカーで入庫です。再始動不可だったのですが、工場に入庫したとたん、掛かってしまいました。
少し試運転して20分程度 アイドリングで放置していたら エンストしました。診断した所 インパルスセンサーの不具合が判明しました。
上の旧品は配線が劣化しています。
反対のカプラー側は もっと酷い状態でした。
新品と交換して終了です。
今回の様に 現象が再現できると診断も楽です。でも走行中にエンストなんて恐ろしいですね。この辺の部品は いつ壊れるか判断できないので前持った整備や交換は難しいです。
ボルボ940の水漏れです。ウォーターポンプ本体からの漏れなので交換しました。
ポンプの下側に穴が開いていますが、ここから漏れてきていました。ポンプのシャフトのシールがダメになると、ここから漏れます。
B230のウォーターポンプはガスケットやシールリングが部品として出る為、漏れの場所によっては それらの交換だけで済みますが 今回のような場合は本体の交換になります。
社外品の安いウォーターポンプもありますが、粗悪品に注意しましょう。
940のオイルクーラーは水冷でオイルエレメントの付根に付いてます。
ココのホースが良く漏れます。
オイルエレメントの交換時に オイルがホースに付着して そのままにした為に ゴムが劣化する事もあります。
上が古いホースですが バンドが食い込み 回りのホースが、ふやけて 膨らんでます。ここが破損して漏れます。
740や初期の940は ヒーターホースやヒーターバルブの漏れが多かったんですが、96y近辺からは ここの漏れが多いです。
ずいぶん秋めいてきた今日このごろです。ボルボにも負担の少ない季節になりました。
エアコンがガス漏れして 効かない740の入庫です。
点検した所、コンデンサーよりガス漏れしていました。
エアコンガスにはコンプレッサーオイルが混入している為、漏れた所は写真のように 汚れが付着します。
電動ファンの奥がコンデンサーです。
交換後にエアコンサイクルを真空引きしてガスを充填しますが、コンプレッサーオイルも少し補充してあげると良いです。添加剤も良いかもしれません。
オーバーヒートによりヘッドガスケットが抜けてしまい、エンジンをかけるとラジエターの水がボコボコ噴出してしまいます。ウォーターギャラリー(冷却水の通り道)に空気が入ってしまい、冷却水がうまく循環しない為です。
写真はヘッドガスケットを拡大した物ですが、三角形の部分がグスグスで燃焼室(ピストンの所)まで貫通しています。
反対側も こんな感じになってしまっています。
今回はシリンダーヘッドに歪みが無かった為、ガスケット交換で済みました。オーバーヒートの原因はウォーターポンプの回転不良で軸はベルトで正常に回転していたのですが、軸とプロペラが剥離していた為、プロペラは回転していませんでした。ウォーターポンプは社外品でした。
B230エンジンで アイドリングが上下して安定しない(ハンチング)場合は マスターバックからのエアの吸い込みが考えられます。昔から ある事例ですが、最近は2回目の お客様も いらっしゃいます。
マスターバックは 正圧と負圧の差を利用してブレーキを軽い力で掛けられる装置です。が、その境目の機密が無くなり負圧側にエアが流れ込みます。 負圧はエンジンの内部で起きる負圧を利用する為、エア吸いが始まると ガソリンと空気の混合比が悪くなり アイドリングが不安定になります。
部品の性格上 交換しか道が無いわけですが ブレーキにもエンジンにも影響がある為、頑張って交換して頂きたいと思います。
交換されたマスターバックです。夕日を背に たそがれた感じがします。今までガンバってくれて ありがとう。
940のハザードスイッチは コラムカバーの所に付いています。30年位前の国産車も ハザードスイッチはコラムカバーの所に付いていました。一緒に「P」のマークのパーキングランプ なんて物もありました。
このハザードスイッチのカバーが割れるんです。ボタンを押したらバラバラと崩れてしまいます。
指が痛いのをガマンして作動させる事は可能です。しかし、電球の光が じかに目に入ります。
ぢゃー、交換しましょう。と部品を調べると純正はウインカーレバーAssyの供給なんです・・・。 でも、社外品でカバーだけ買えるんです。
取り付けると、こんな感じです。押せば赤く光ります。車検の時は、このカバーが無いと通りません。